再び気が付くと、眩しさに目がくらんでいた……
どうやらジュノンに運ばれていたらしく、ベッドに寝かされていた
ジュノン ティファ「…ぶ… しい……」
バレット「あんっ？」
ティファ「眩しいね……」
バレット「しばらくの辛抱だ。ずっと眠ってたからな。」
ティファ「おなか…… 空いたね……」
バレット「なあ、どうして聞かないんだ？ アイツの事をよ。」
ティファ「…………怖いから。」
バレット「それなら安心してくれ。オレもクラウドがどうなったのかは
わからねえ。安心してくれって事はないか……
他の奴らもよ、無事かどうかさえわからねえんだ。」
ティファ「きっと…… 生きているよね。私…… どれくらい眠ってた？」
バレット「え～と、あれから７日経ってる筈だぜ。」
ティファ「セフィロスは？」
バレット「まだ復活はしていねえみたいだな。あの大きな光は覚えて
いるか？ 北の大空洞の？ あの後、クレーターは光の大きな
バリアで包まれちまった。セフィロスはバリアに守られながら
あの大穴で眠ってやがるって話だ。オレ達には手も足も
出せねえ。ただ目覚めの時を待つってだけさ。しかもよ、
ウェポンとかいう巨大モンスターが暴れてやがる。」
ティファ「……ウェポン？」
バレット「クレーターの底でセフィロスの周りにいたバケモノを
覚えてるか？ あれが地上に出てきたんだ。
古代に生きていた伝説の巨獣だって話だぜ。」
ティファ「ウェポン…… はセフィロスを守っているの？」
バレット「わからねえ。でも、とにかくそいつらが現れて世界を襲い
始めた。ルーファウスはそいつらと戦ってるのさ。
気にくわねえが大した奴だよ。
本当はオレ達が倒してえところだが時間がねえ……」
ティファ「時間…… ……そう！ メテオは？」
バレットは黙って窓のシャッターを上げた
そこから空を見ると、大きな星が今にも落ちてきそうに近付いていた……
メテオだ……
ティファ「諦めなくちゃならないのかな？」
バレット「……さあな。」
そこに、ルーファウスが入ってきた
ルーファウス「お前を助けるためにクラウドが現れると思っていたが……
宝条博士もクラウドを調べたがっていてな。」
ティファ「クラウドをどうするつもり！」
ルーファウス「セフィロスの分身…… か。メテオを呼んでしまった
今となってはお払い箱のようだな。という訳で、お前達にも
もう用はない。いや、大切な仕事が残っている…… かな。」
ハイデッカー「社長！ 処刑の準備が整いました。」
バレット「処刑だぁ！？」
ルーファウス「お前達はこの事態を引き起こした者として処刑される。」
バレット「この野郎をチラッとでも褒めたのは取り消すぜ。」
ルーファウス「ま、最後の一時を楽しむが良い。」
ハイデッカー「腕を縛らせてもらおうか。」
こうして後ろ手に縛られ、処刑へと連れられていく
やがて一室に連れられると
そこではスカーレットと多数の人間が待ち受けていた
スカーレット「みなさんお集まりになった？
この者達が世界をこんな混乱に落としめた張本人達よ！」
バレット「何だこいつらは？」
スカーレット「あなた達の無様な死に様をテレビで全国中継するのよ。」
「スカーレットさん。何故今回はこの様な公開処刑を？」
スカーレット「メテオで混乱した民衆をまとめるには誰かひとり、
悪者を作るのがベストなのよね。」
ティファ「悪趣味……」
スカーレット「キャハハハハハ！ 口には出さないけどみんな本当は
こういうのが大好きなのよ。さ、まずはこの娘からよ。」
バレット「殺るんならまずオレから殺れ！」
スカーレット「ほらほら、カメラさん、こっち！
こういうお涙頂戴芝居が最高にウケるのよね！」
そしてスカーレットはティファをガス室へと連れていき、突き飛ばした
ティファ「何するのよ！」
スカーレット「私の特製ガスルームよ。
じっくり時間を掛けて思う存分苦しんで頂戴ね。」
スカーレットはティファを椅子に突き飛ばし、両手を椅子にくくりつけた
ティファはスカーレットを睨むが
スカーレット「生意気ね！！」
ティファに平手を喰らわし、出ていった
そして一緒にいた兵士も出ていったが
そのポケットから何かが落ちたのをティファは見逃さなかった
兵士はそれには気付かずに出ていった
スカーレット「さ、楽しいショーが始まるわよ。キャハハハハ！」
その時！！
「緊急警報！ 緊急警報！ ウェポン襲来！ 総員戦闘配備！」
「うわぁ！ ウェポンだ！」
「逃げろ！」
スカーレット「ちょ、ちょっとあなた達！ ちっくしょう～
こんないい時に！」
「スカーレットさん、今のお気持ちは？」
体格のいいレポーターがこんな中でも冷静にインタビューする
スカーレット「おや、お前は逃げないでいたの？ 感心感心…… 何？
気持ち？ 今の気持ちねえ…… ンガーーーッ！」
バレット「何っ？！ 催眠ガス？」
そのレポーターはマイクに仕込ませてあったガスでスカーレットを眠らせ
そしてその変装を解くと、何とケット・シーの姿になった！！
兵士 「曲者！！」
ケット・シーは神羅兵を蹴散らすと、バレットの縄を切り
ケット・シー「助けに来ましたで。」
バレット「どうしてお前が…… 神羅の人間だろ？」
ケット・シー「処刑には反対なんです。この女も嫌いやし。さ、はよ
ティファさんを助けんと。入り口、見張っときますから。」
スカーレット「……ばか…… め…… もうスイッチは……
押しちゃったわよ……」
バレット「開かないぜ、こりゃ！」
一方、ハイデッカーはルーファウスの元へと駆け込む
ハイデッカー「ウェポンです。」
ルーファウス「最近やけに多いな。防げるか？」
ハイデッカー「何とか。攻撃の許可は？」
ルーファウス「聞くまでもない。」
ハイデッカー「自慢の大砲を一発喰らわせます。全砲門開け！！
キャノン砲修正、目標ウェポン！！」
ハイデッカーの指示の元、街はシャッターでガードされ
道路の下から補助用の砲台が出現し、ウェポンに標準を合わせる
またジュノンの象徴でもあるキャノン砲もエネルギー充填が終わり
その標準をウェポンへと合わせる
「準備整いました！」
ハイデッカー「キャノン砲……
発射ーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！」
キャノン砲から一撃が繰り出されると
遥か遠くの海上で爆発した
そして、その余韻と共に静寂が訪れた……
ルーファウスを始め、兵士達は固唾を呑んで見守った……
ルーファウス「殺ったか？」
ハイデッカー「恐らく……」
ハイデッカーが疑問ながらも答えたその時！！
「ウェポン接近！」
「速度５０ノット！」
「まっすぐこちらに向かってきます！」
またもや警報が鳴り響く！！
ハイデッカー「ばかな！ 確かに命中した筈！」
ルーファウス「キャノン砲は？」
ハイデッカー「準備に時間がかかります。」
ルーファウス「それまで通常兵器で時間を稼げ！」
ハイデッカー「は！ 全砲門開け！ 目標ウェポン！ 陸に上げるなよ！」
遥か遠くから巨大な魚らしき物体がジュノンめがけて突っ込んできた！！
兵士達は通常の兵器で必死に応戦するが
それにはまったく怯まず、ウェポンはスピードを上げていく！！
「速度７０ノット！」
「ウェポン、なお接近中！！」
「ダメです！ 衝突します！」
ウェポンはそのままジュノンにぶつかった！！
ジュノン全体にその衝撃が伝わる！！
一方、ガス室に閉じ込められているティファだが
今のショックでガスが吹き出してきた！！
ティファ「ガス！！ バレット助けて！！」
バレット「息を止めてろ！ 少しでも長く我慢するんだ！」
ティファ「無茶言わないで！ 止めるって言っても限度があるわ！」
バレット「クッソー！
多分別の部屋からガスルームの扉をロックしてるんだ！」
ケット・シー「しゃあない、作戦チェンジですわ。
いっぺんこの部屋から出ましょ。」
バレット「ティファ！ 必ず助けてやっからな！」
こうして部屋から出たが
バレット「しまった！ ここの鍵も閉められた！」
スカーレット「おバカさん達ね。これでもう、
この娘は助けられないわよ。キャハハハハハハハ。」
バレット「チックしょーー！！」
ケット・シー「むむぅ～、またまた作戦チェンジですな。
エアポートまで走るで！」
バレット「エアポートだぁ？
ティファを放っといて、何でそんなところへ？」
ケット・シー「ええから、ええから。こないなったら一か八かや。
何処行くねん？ エアポートは逆やで。」
こうしてエアポートまで走っていくと
途中、レポーターに捕まった！！
レポーター「お急ぎのところすみません！ ちょっとインタビューを……」
バレット「うるさい！！ オレは急いでるんだ！」
レポーター「きぃぃーーーーーーーーん…… 大きい声出さないでよ……
アタシよ、アタシ！ ユフィよ！」
バレット「何でこんなところに！？」
ユフィ「説明は後！ さ、エアポートへ急いで！」
こうして更に走って行くが
バレット「おい！ 本当にこっちでいいのか？ 行き止まりだぞ！」
ケット・シー「あれぇ？ 道、まちごうたかな？」
バレット「ばっかやろーーー！ どうすんだい？ もうすぐ大勢やって
きちまうぜ！ 最後までもってくれよ…… 相棒！」
バレットは右腕のギミックアームをさすった……
一方、バレット達の助けがなかなかないティファは
しびれを切らして何とか自分で脱出出来ないかと思案していた
そういえば先程の兵士が落とした物…… 鍵が足元にある……
ティファは足でその鍵を手繰り寄せ、それを口でくわえて
何とか鍵を外す事に成功した！！
ティファ「ガスを止めるボタンは……？」
何とかガスに殺られる前に止める事が出来た
しかし…… ドアは相変わらず開ける事が出来ない
ティファ「開いてぇぇぇーーーーー……」
ティファが必死で扉を開こうとしている時
外ではウェポンの襲来が続いていた
ウェポンは口から高熱の光線を発し、ジュノンの外壁を溶かした
そして再度光線を出そうという刹那
ちょうど充填が終わったキャノン砲がウェポンに発射され
至近距離での直撃はさすがに効いたのか
ゆっくりと倒れて沈んでいった……
その騒ぎの中、目を覚ましたスカーレットがティファの声を聞き
スカーレット「どうしたの？ こら！ 開けなさい！」
ティファ「自分でこんな変な場所入れておいて今度は出てこいですって？
勝手な事言わないでよ！」
ちょうど先程ウェポンの光線で部屋の天井が口を開いている
ティファは意を決してそこから逃げ出す
その後を神羅兵が追ってくる中、外壁を伝って降りてきたところは
先程ウェポンを沈めたキャノン砲の上であった
スカーレット「鬼ごっこはここまでよ。ガス処刑は無理だったけど
ここから落ちて水面に叩きつけられて死ぬのもス・テ・キかも
しれないわね。」
いきなりティファの頬を叩く！！
スカーレット「最後まで生意気ね！」
ティファ「さっきからバンバン痛いのよ！ この年増女！！！！」
負けじとティファも平手を返す！！
スカーレット「やったわね！」
ティファ「何よ！」
スカーレット「こいつ！！」
ティファ「お返し！！ やめてよ！」
スカーレット「痛いわね。」
ティファ「そっちこそ！！」
スカーレット「いい加減にしなさい！」
容赦なく張り手が飛び交う！！
そして壮絶な張り手合戦の末、ティファが倒れた……
スカーレット「さ、連れていきなさい。さあ、年貢の納め時よ。
抵抗すると本当に落とすからね。キャハハハハハハ！」
その時、何処からか……
『走れ…… 砲の先に向かって走れ！！』
突然、キャノン砲の下から飛空艇が出現した！！
そしてバレットが手を振り、ロープを投げる！！
ティファはそのロープに駆け寄り、間一髪脱出する事が出来た！！
飛空艇 バレット「大丈夫か？」
ティファ「ちょっとホッペタ痛いけどね。
それより、これ、どういう事？」
ケット・シー「まぁ、詳しい話は後で適当に聞いといて下さいな。
とにかく飛空艇ハイウインドはみなさんのモンですわ。」
ケット・シーとバレットは甲板を降りていく
ふと見るとひとりユフィが苦しそうにしている
ユフィ「ハァハァ…… ウップ。ハァ…… 無事で良かったね。
アタシ…… も少し、ここにいるから。……ウップ……
海でも空でも船はダメなんだよ、アタシ。」
中に入ると
バレット「てめえ、飛空艇が使えるんなら最初っから言えよな！
オレはよ…… ティファともサヨナラかと思ったぜ。」
ケット・シー「すいませんな～ でも、敵を欺くには何とやら、ですわ。
さ！ みなさん待ってますから！」
ティファ「みんな！？ みんないるのね！」
ティファは操縦席へと行くと
シド「ようこそ、オレ様の飛空艇ハイウインドへ！ どうしたい！
もちっと感激しろい！」
レッドXIII「シド……」
シド「おう……」
ティファ「メンバー…… 足りないね。」
そう、そこにはクラウドの姿はなかった……
シド「ま、人生いろいろだ～なぁ。」
バレット「な～にシケた顔してるんだぁ？」
レッドXIII「クラウドがいないとダメかい？
オイラ達だけじゃ星を救えないのかな？」
ティファ「メテオが迫ってきてウェポンが暴れていて……
そんな時に何をすればいいのかなんて私にはわからない……
もう、わからない……」
バレット「何言ってんだ、ティファ！ 一緒に考えようぜ！
俺達が乗っちまった列車は途中下車は出来ねえぜ！」
ティファ「……クラウドがいれば全部解決するような気がする。
クラウドがね…… いつもそうしていたみたいにちょっと
気取ったポーズで言ってくれるの。
大丈夫だよ、ティファって。」
バレット「ティファ！ いつからそんなに弱い女になったんだよ！」
ティファ「ゴメン、バレット。私もちょっとびっくり。がっかりだね。」
レッドXIII「それにティファ……
オイラ達がクラウドだと思ってたのは……」
ティファ「……わかってる。だから確かめたいの。
もう一度会いたいの。」
レッドXIII「元気出してよ、ティファ……」
シド「オレ様はアイツの事は嫌いじゃなかったぜ。変な奴だった
けどな。カッコつけてるかと思えば間の抜けた事もする。
やたら物知りな奴だと思えば当たり前の事も知らない。
動き方も話し方も何かチグハグなんだよな。
今にして思えばああ、なるほどってやつだけどよ。
ま、生きてりゃそのうち会えるさ。元気出せ、ネエちゃん。」
ティファ「……会えるよね。」
シド「ツンツン頭の居場所さえわかればこのハイウインドで
ひとっ飛びよ。」
レッドXIII「……もしかしたら。北のクレーターの奥底で地面が崩れて
クラウドはそのまま…… 更に地中の奥深く……」
ティファ「地中の奥深く…… ライフストリーム？」
レッドXIII「そのライフストリームが海底スレスレを通っていて時々
地上に吹き出す。そんな場所があるって話を聞いた事が
あるんだ。もし、もし、もしかしたらクラウドも……」
バレット「クラウドがいなくちゃダメかよ……
最初はあいつ無しでやってきたじゃねえか……
ん？ 強いティファさんは何処に行っちまったんだぁ？」
ケット・シー「ティファさん、ボク、いろいろと神羅の情報を
流しますからね。
わからん事があったらボクに聞いて下さいな。」
ヴィンセント「……無事で良かったな、ティファ。」
仲間から次々と励ましの言葉を貰うティファ
ライフストリームが吹き出す場所
ティファはそれを捜してもらおうとパイロットに頼もうとするが
見習いパイロット「あわわわわ！ シド艇長～！」
シド「ネエちゃん、すまねえがオレ様はこいつに着陸の仕方を
仕込まなくちゃなんねえんだ。な～に、すぐに終わっからよ。
そうだ、ネエちゃん。ま、目的が何にせよ準備が必要だろ？
ＯＰＥＲＡＴＩＯＮって部屋でちょこっと準備してこいよ。」
オペレーションルームに行く途中、作業中の乗組員に話してみると
クルー 「ご苦労様です！ 手を放せないので、このまま失礼します！」
ティファはこの飛空艇について聞くと
クルー 「…………えっと、えっと、えっと、何話そうかな。
あ、ボク達の反乱の話を聞いて下さい。ボク達ハイウインドの
クルーは毎日毎日ハイデッカーにこき使われていました。
あの人、社長に叱られるとすぐクルーに八つ当たり
するんです。ボク達は、ず～っと我慢してました。殴られても
殴られても。憧れのハイウインドのクルーになれたのに
そんな事で辞めるのは悔しいですからね。そんなある日……
確か、７日前でしたよね。北の大空洞行きの任務の時です。
社長やスカーレット部長と一緒にみなさんが乗り込んできた
訳です。その中に伝説のパイロット、シドさんの姿が！
シドさんは懐かしそうに船内を見て回ってまして……
何とボク達にも声を掛けて下さったんです。感激！ 感激！
感激です。噂通りの熱いハートの人でした。シドさんは
ハイウインドがあれば旅が楽になると仰りました。何と、星を
救う旅だそうですね。ホント、感動しちゃいましたよ。
それで、ボク達は協力する事にしたんです。大空洞から
ジュノンに着いた時、ボクは火事だ火事だと騒ぎました。
そのどさくさに紛れてシドさんとボク達は船を神羅から
盗んだんです。これがボク達の反乱の話です。……上司への
ささやかな反乱ですけどね。でも、バレットさん、
ティファさんがハイデッカーに捕まってしまって……
７日間、救出のチャンスを伺って遂に実行に移しました。
ですから、ティファさん……
作戦成功、お会い出来て嬉しいです！
長い話、聞いて下さってありがとうございました！」
ハイウインド－神羅の誇る最新鋭飛空艇。その名は、伝説のパイロット、
シド・ハイウインドから付けられた。
全長２３７メートルもの長さに巨大な４基のプロペラ。
武装の充実よりも高速を求め、そのスピードは他を寄せ付けない。
そして操縦席に戻ると
ケット・シー「神羅の動きは特にありませんわ。今のうちに
クラウドさん、捜しましょ。ボクも気になりますのや。
あの人、どこにおるのやろなぁ？ それとも、もう……」
バレット「オレはよう、クラウドの事考えると訳がわかんなく
なっちまうんだ。いくら神羅や宝条でもよ、人間を
造っちまうなんて信じられねえしな。でも、あいつのせいで
メテオが来ちまうのは確かだ…… はっきり言って、
あいつに会ってもどうしたらいいのか、わかんねえぜ……」
ヴィンセント「膨らみすぎた希望は絶望の裏返し。
大きすぎる愛はお前を打ちのめす事になるかもしれない……」
レッドXIII「ライフストリームに近い場所…… 小さな島が
あるらしいんだ。南の島で、時々ライフストリームが
プワーッて吹き出したりするんだって。うんと小さい頃、
セトに聞いたんだけどよく覚えてないんだ……
ごめんね…… ティファ。」
シド「おっし！
ガーッと飛びたい時はよ、こいつに指示してやってくれ。」
見習いパイロット「あわわわ！ 行くですか？ あわわわ！ 行くで～す！」
もしかしたらの思いでハイウインドは世界中を駆け巡った！！
そして、南にレッドXIIIの言う小さな島があり
そこに村があった……
温泉の湧き出る村－ミディール
南海の孤島に位置しているが、温泉のため訪れる人も多い
他にも、ライフストリームが吹き出す名所として名高い
果たしてクラウドはいるのであろうか……
ミディール 村に入ると、寂しそうな犬がいた
ティファは思わず近寄ると
ティファ「どうしたの、お前？ 独りぼっちなの？
見失っちゃったのね、大切な誰かを……？ バカだね……」
その時、近くの人の噂話が聞こえてきた……
「……もう一週間にもなるかの。海岸に打ち上げられた……
あの、ツンツン頭の若いの……」
「ああ、酷いこっちゃが…… でも、ありゃどうも変だで……
どでかい長剣、握りしめて…… 何や不吉な気がするんや。
なんちゅうでも、ほれ…… あの、不思議な青い目……」
ティファ「えッ！？」
ティファは思わず聞き返す
ティファ「ちょ…… ちょっと待って下さい！ 今、何て！？ すいません！
今の話の若い人って…… もしかして……」
「ああ…… この先の海岸で村の者が見つけたんじゃよ……
もう一週間前の事じゃ。」
「うん、可哀想に……
ありゃ、かなり遠くから流されて来たんやで……」
ティファ「クラウドよ！！ 間違いない！！ クラウドだわ！！」
バレット「ほんとか！？」
レッドXIII「やっぱり、ここに！」
ユフィ「ビンゴね！！」
ヴィンセント「うむ、見つけたな。」
ケット・シー「よっしゃ、大当たりや！」
シド「へっ、やったな、ティファ。」
ティファ「それで、その人は！？ 無事なんですか！？
今、何処に……！？」
「ああ…… この先の…… ほれ、その治療所に……」
ティファ「生きてる……！ クラウドが…… クラウドが生きてる！！
クラウド……！！」
ティファは思わず走り出す！！
ユフィ「あん、ちょっとお！」
バレット「お、おい！」
レッドXIII「待って！」
ケット・シー「ちょっと待って～や！」
ティファは診療所に入っていくと
ティファ「クラウド！？」
ドクター「おやおや。そんなに慌ててメテオでも降ってきたかね、
お嬢さん？」
ティファ「すいません、どうやら友人がこちらでお世話になってる
らしいと聞いたもので……」
ドクター「友人……？ ああ……！ あの若者の事か！？ 安心しなさい。
君の友人なら、隣の部屋だよ。ただ、まだ具合が……」
ティファ「こちらですか？ 失礼します！ クラウド……！？
ああ…… クラウド！！ 良かった、無事だったのね！？」
そこでティファが見たのは
ティファ「……！？ クラウド……？」
クラウド「う…… ああ……？」
ティファ「ど…… どうしたの…… クラウド……？」
クラウド「あ…… ぐげ……？」
ティファ「クラウド！ どうしちゃったの……！？」
ドクター「魔晄中毒だよ…… それも、かなりの重度の、ね……
どうもこの若者は強烈な魔晄エネルギーに長時間さらされた
ようだな。恐らく、自分が誰なのか、自分が今何処に
いるのかすら理解していないだろう…… 可哀想だが、君の声も
届いてはいまい…… 本当の彼は別の場所にいるんだ。誰も
行った事がないような遠い場所に…… 独りぼっちでね……」
ティファ「そんな……！！」
ユフィ「嘘でしょ！？」
バレット「チクショー、何てこった……」
シド「チ…… ひでえ話だ。」
レッドXIII「何て、酷い……」
ケット・シー「あんまりやなぁ……」
ヴィンセント「………」
ティファ「クラウド……」
ドクター「コホン！ 私達はちょっと席を外すとしようか。
さあ、君達も、一緒に…… 外で待っていよう。」
みんなは心配そうにティファとクラウドを見つめ、外に出た
ティファ「どうして……？ どうして、こんな事に……！ お願い、
クラウド…… 答えてよ…… ちゃんと私の事見えるって、
私の声が聞こえるって…… 言ってよ、ねえ……
あなたとの思い出を信じたくてここまで来たのに……
こんなの、ないよ……！ 酷すぎるよ……
ああ、クラウド……！ 私……」
バレット「なあ、お医者の先生。本当のとこを聞かせてくれないか？
あいつは…… クラウドはどうなんだ？
治る見込みはあるのかい？」
ドクター「繰り返すが彼は重度の魔晄中毒だ。あそこまで酷いのは、私も
見た事がない…… 魔晄エネルギー内に潜む膨大な知識の量……
それがいっぺんに彼の頭の中に流れ込んだんだろう……
普通の人間には耐えきれるものじゃない……
生きてるだけでも、奇跡だ！」
バレット「ライフストリームに落ちてここまで流されてきたんじゃ……
無理ないぜ、それも……」
ドクター「しかし、どんなところにも希望の光はある。諦めては、
いけない。いいかい、君達が希望を捨ててしまったら……
一体彼は何処へ帰ればいいというのかね？」
バレット「……希望か…… でもよ、正直な話…… オレはあいつに
帰ってきて欲しいとホントに願ってるんだろうか？ 奴が
この世界に何をした？ この先、オレ達に何をもたらす？
セフィロスの影でしかないのかもしれねえんだぞ……」
ドクター「どうした…？」
バレット「いや…… 何でもねえよ。」
ティファ「………」
ティファが無言で診療所から出てきた
バレット「もういいのか？」
ティファ「ええ…… 心配かけて、ごめんなさい。それで……
ちょっとみんなに話があるんだけど……
話っていうのは、他でもない、クラウドの事なんだけど……
私…… 彼の側にいてあげたいの……」
ユフィ「やっぱ、そうこなくちゃ。自分に正直に生きなきゃ、ね。」
シド「ああ、わかってるって。何も言うねぇ。」
バレット「ああ…… そうしてやるのが一番かもしれんな……
クラウドにとっても…… お前にとっても……」
ヴィンセント「好きにするがいい。」
ケット・シー「ティファさんが看病してくれるんやったら、
クラウドさんと代わってほしいくらいですわ。」
レッドXIII「うん、それがいいよ！」
ティファ「ゴメンね、みんな…… こんな時に……」
バレット「謝る奴があるかよ。オレ達も、また様子を見に寄るよ。」
シド「頑張りな、ティファ。クラウドの事は、頼んだぜ。」
ティファ「うん……」
ユフィ「よし、それじゃアタシ達はハイウインドに戻ろうよ！」
ハイウインドに戻ると、バレットがみんなを集め
ハイウインド
バレット「さ～て、どうするよっ！ オレ達に出来る事は何だ？
ん～っ？ 何かねえのか？
クラウドの回復を待つなんてのはナシにしてくれよな。」
ケット・シー「あの～、情報あるんですけど。」
バレット「おう！ 逆スパイか？」
ケット・シー「はぁ…… もう、開き直りましたわ。
ガハハハとキャハハのふたりが何や、やらかすようです。
盗み聞きでも、しましょか。」
ケット・シーは神羅ビルでの重役会議を盗聴し始めた……
ルーファウス「さて…… 我々は二つの課題を抱えている。
１ メテオの破壊。
２ 北の大空洞のバリアを取り除きセフィロスを倒す。
何か作戦は？」
ハイデッカー「ガハハハハハ！ 既に最初の課題はクリアも同然！
メテオは間もなく木っ端微塵ですな！
そのための作戦は既に実行に移しておるのです。
それは各地のヒュージマテリアの回収なのです。」
ルーファウス「ほう……」
スカーレット「ヒュージマテリアは魔晄炉内で圧縮されて生成される
高度に集積された特別なマテリア。そこから引き出される
エネルギーは通常のマテリアの３３０超倍！ キャハハハ！
凄いでしょ！ そのヒュージマテリアを一同に集めて
メテオにぶつけるの。そりゃもう大爆発！！
メテオなんか文字通り打ち砕いちゃうってわけよ。」
ルーファウス「メテオにぶつける？ 我々の技術で可能なのか？」
スカーレット「それは御心配なく！
それよりも、まずは各地のヒュージマテリアを回収する事。」
ハイデッカー「既にニブルヘイムは回収終了。
残るはコレルとコンドルフォート。
コレルには既に軍隊を向かわせております。ガハハハハハ！」
バレット「コレルだと～！！」
話を聞いたバレットが憤慨する！！
バレット「これ以上コレルをどうしようってんだ！」
レッドXIII「それにヒュージマテリア…… 大きなマテリアの事でしょ？
オイラ、聞いた事があるんだ。えっと、オイラ達の小さな
マテリアを大きなマテリアに近づけると何かが起こる筈だよ、
きっと。だからオイラ達がマテリアの力を借りて
戦いを続けるのなら……」
バレット「ヒュージマテリアを神羅に渡す訳にはいかねえ！ それによ、
クラウドが帰ってきたらヒュージマテリアを見せてよ、
びっくりさせてやろうぜ。」
ケット・シー「なぁ～んや、バレットさん。何やかんや、言っても
クラウドさんが帰ってきはったらええなと思ってはるんや。」
バレット「いいじゃねえか、そんな事はよ。それより、何だ……
団体行動にはリーダーが必要だ。リーダーはオレだ！
そう言いてえところだが、オレはリーダーには向いてねえ。
最近気付いたんだけどよ。んな訳でよ……」
バレットはある者に視線を向ける
その者とは……
シド「ＺＺＺＺＺＺＺＺ…… ＺＺＺＺ……？
おっ！？ な、何でい！」
バレット「あんたがリーダーに決まった。」
シド「そんな面倒な事はイヤだぜ。」
バレット「これからの戦いにはあんたと、あんたのこの飛空艇
ハイウインドが必要なんだ。これは星を救う船だぜ。
その大切な船を仕切ってるのは誰だ？ あんただろ？
だからオレ達のリーダーはシド、あんたしか考えられねえ。」
シド「へ…… 星を救う船か。……ちょっと熱いじゃねえか。
今のはハートにズンと来たぜ。オレ様も男だ！
やったろうじゃねえか！ オレ様についてきやがれ！」
バレット「という訳で最初の仕事だ。
オペレーション・ルームがあんたを待ってるぜ！」
シド「おう！！」
そして走り出すシドにバレットが
バレット「おい！ シド！ 準備が出来次第コレル魔晄炉へ出発だ！
急げよ、リーダーさん！」
ユフィ「シド…… パシリ？ 可愛いユフィちゃんに話しかけたい
気持ちはわかるけどさ。悪いんだけど、ほっといて。
アタシはね、船は…… ウップ！」
ケット・シー「ええと、ヒュージマテリアはコレル、
コンドルフォート…… 他にもまだあったような気が
しますけど、何処やったかなぁ……」
レッドXIII「ね、シド。時々クラウドとティファに会いに行こうね。」
ヴィンセント「シド…… あんたのその熱さが羨ましいよ。私の心は長い
眠りのうちに溶けてなくなってしまったようだからな……」
バレット「リーダーさんよ！ 急いでくれ！」
こうしてコレルへと進路を向けた
そしてコレルの魔晄炉へと行くと
コレル 兵士 「貴様達は！」
シド達の姿を見て警備の兵士が襲ってきた
それを難なく片付けると
シド「間一髪セーフってトコか！」
その時、警笛が鳴り響いた！！
ユフィ「ちょ、ちょっと！」
バレット「おわ～ッ！」
列車が突然発車された！！
シド「ほ～お！ 列車でヒュージマテリアを持ち逃げって寸法かい。」
バレット「ええい！ くそったれが！」
ユフィ「ど～すんだよ～！ ヒュージマテリア！」
シド「おいおい、オレ様を誰だと思ってんだ？ 天下のシド様だぜ！
ま、オレ様に任しとけって！」
シドは残っていた列車に飛び乗り
シド「おらおらおら～ッ！」
ユフィ「オジさん、やるじゃん。こんなモンまで動かすなんて！」
シド「いや！ よくは、わからねえ！」
バレット「何いッ！？」
シド「心配いらね～って！ この手のモンは気合いだ！ レバーは
左右に２本か…… なるほど、左右交互にレバーを上下すりゃ
いいんだな！ 敵さんのスピードじゃ来たコレルまで１０分って
とこだな。飛ばすぜ！ しっかり、掴まってな！！」
シドはレバーを動かし、やがて前の車両が見えてきた
シド「おっしゃ！ 飛び移るぜ！！」
飛び移った列車では兵士が待ち受けていた
兵士 「ゲッ！ き、貴様ら！」
シド「さ～てと、大人しくヒュージマテリアを渡しな！」
兵士 「クッ…… うおお～！」
兵士がいきり立って襲っては来るが、もはや敵ではない
シド「このシド様に向かって来るたあいい度胸だ！
お前の事は忘れないぜ……」
バレット「そんな場合じゃねえぞ！」
ユフィ「ヒュージマテリアどころかアタシ達も、ヤバイって！」
シド「わ～かってらあ！ やいのやいの、騒ぐなって！
このままじゃ、北コレルに突っ込んじまう！！
さ～てと…… 交互に入れると加速なら……
両方のレバーを同時に上か下に入れりゃブレーキだな！」
シドはレバーを動かしてはみるが
バレット「ダ、ダメじゃねえか！」
ユフィ「加速してど～すんのよ～ッ！」
シド「チッ！ 反対かよ！ 見てろ、今度こそ！」
しかし…… 列車は一向に止まる気配はない
バレット「お、おいおい！！」
ユフィ「ふざけろ！ オヤジ～ッ！！」
シド「ク…… ソったれえ！！」
シドは渾身の力を込めてレバーを引いた！！
目の前はもう北コレルの村が見えてくる！！
列車はようやく減速し始めたが、それでもまだぶつかってしまう！！
シドは更に力を込めると、列車は間一髪のところでようやく止まった
シドは列車に積んであったヒュージマテリアを手にし
下車すると、村人達が出迎えてきた
北コレル 村人 「あんた達だろ、神羅の列車を止めてくれたのは？ また神羅の
手でオレ達の生活がぶち壊されるところだったぜ……」
村人 「ガラクタだらけでもこの土地はオレ達の大切な故郷なんだよな
バレットさんよ！！」
バレット「あ… 当たりめえじゃねぇか！ オレたちゃ炭坑生まれの
炭坑育ち！！ どんなに辛い時でもハートだけは石炭のように
真っ赤に燃え続けて入るんだ！」
村人 「メテオが何だってんだい！ オレたちゃ炭坑夫なんだぜ。
長～いトンネルを掘ってメテオから逃げ延びてやらあ！」
こうして何とかヒュージマテリアを回収し
バレットも北コレルの人達と何とか和解出来た
そしてハイウインドに戻り、次なるヒュージマテリアを求めて飛び立つ
ハイウインド
シド「お次は何だ？ コンドルフォートだったかぁ？」
レッドXIII「クラウドとティファの分もオイラ、頑張るからね。
……エアリスの分もね。」
ヴィンセント「……戦闘以外で私に何かを期待するな。労いの言葉すら、
私は知らない。もっとも、あんたは他人の優しさに
すがるような人間ではなさそうだが……」
バレット「ん～？ リーダーさん、次はどうするよっ！」
次の目的地は…… コンドルフォート！！
コンドルフォート 中では何やら慌ただしい雰囲気である
村人 「いいところへ来てくれた。神羅がやり方を変えて来るぞ。
どうやら、魔晄炉を破壊して中からマテリアを取り出す
つもりらしい。」
ユフィ「ここで。負けちゃせっかくのマテリアがパーだよ。」
ケット・シー「そうやね。ここで負けてしまうとちょっとやばい事に
なりそうですな。」
シド「ち！ ここもかよ。」
村人 「どうやら事態が変わったらしい。奴らこれで終わりにする気
らしい。これに負けるとやばいぞ。俺達の明日は君達に託す。
頼んだぞ。これで、すべての決着がつく。
敵も、今までにない数だ。」
かなりの数の敵が押し寄せてくる！！
シド達は何とか蹴散らすと
村人 「やったぞ！ 凄いよ、ありがとう！
これでもう神羅も来ないだろう。う、うわぁ……」
外を見るとコンドルの守っていた卵がちょうど孵るところであった！！
そしてそれを見届けた親鳥は力尽きてしまう……
村人 「い、今の光は…… コンドルが…… 卵が……
は！ すまないがそこの扉から出て確認してきてくれないか。」
そこでは孵ったばかりの雛が精一杯に飛び出すところであった
シドはそれを見届け、戻ると
村人 「行ってしまったな。親父にも報告しておいてくれよ。」
村人 「みなさん、ありがとう。本当にありがとう。
そうそう、それと言い忘れていた事が少し……」
村人はシドにヒュージマテリアを手渡した
シド「あん？ これがどうした？」
ユフィ「お～っし！ マテリアだ。」
ケット・シー「ふんふん、これかいな。」
村人 「実は、これがあの魔晄炉の中にあったマテリアなのです。」
シド「つう事はよ、オレ様たちゃ、何のために戦ったんだ？」
村人 「私達が守っていただいたのは魔晄炉などではなくコンドルの
生命の営みなのですよ。あの魔晄炉を建設する時には私達も
手伝わされたのです。ですから、魔晄炉内の事は
知っていました。いつかこういう時が来ると思って神羅が
いなくなった後忍び込んで、マテリアを持ち出して
おいたのです。騙すつもりでは、なかったのですが結果的には
そうなってしまいましたね。申し訳ありません。」
シド「そんなこたぁ、もういいよ。取りあえずは、
生きてるからな。」
村人 「そうですか。そう言ってもらえると……
本当にありがとうございます。」
シド「神羅が狙う、ヒュージマテリア……
後はジュノンの海底魔晄炉のみ、ってか？」
ユフィ「先回りして止めなきゃ……」
シド「でもよ、いちいちオレ様達が邪魔するからよ、神羅だって
少しは警戒してる筈だぜ。ここは、ちっとばかり間をおいて
その間に、アイツのところへ行ってみねえか？」
ケット・シー「クラウドさん……」
シド「ああ、それにティファもぶっ倒れちまってんじゃねえかと
心配だしよ。で、様子を見に行ってみねえか？
ミディールへよ！」
こうして２つめのヒュージマテリアを手に入れた
シドはハイウインドに戻ると
ハイウインド
シド「あのよぅ。リーダーってのは疲れるよなぁ。
クラウドはよくやってたぜ。まったくよう……
ミディールに様子でも見に行くかあ？」
ヴィンセント「随分疲れているようだがそろそろリーダーを
降りるのかな？」
ケット・シー「神羅の動き……
止まりましたで。でも、こういう時は要注意ですのや。
ハイデッカー達が何か考えてるに違いまへんわ。」
レッドXIII「ね、シド。ティファとクラウド…… どうしてるかな？」
バレット「おい、ちらっとティファ達の様子でも見に行かねえか？」
レッドXIII「クラウド…… どうしてるかな？
ティファ、疲れてないかな？
オイラ、看病代わってもいいな。」
こうして一旦ミディールへと戻る事にした
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